ニュージーランドで生活する際の情報収集手段についてご説明します。
宿泊の選択肢(Accommodation options)
ニュージーランドでは下記のような宿泊形態があります。
- アパートメント(Apartment)‐ 家主や不動産仲介業者と賃貸契約を結んで賃借します。
- タウンハウス(Townhouse)– 複数の2階建て以上の住居が隣接している戸建て住宅を指します。
- ユニット(Unit)– 複数区画がある住居の1区画を賃借します。
- ホームステイ(Homestay)– 一般のご家庭に間借りします。ステイ条件はさまざまですが、朝食と夕食は家族といっしょに提供されることが大半です。家族の一員として受け入れますので、洗濯や掃除などはホストファミリーが引き受けてくれたり、分担したりする場合があります。
- フラット(Flat)– アパートメント、タウンハウス、ユニットなどを他の方と共同で賃借します。家主が数部屋を貸し出したり、1つの家族が借りている住居の一部を他人に賃貸したりするケースがあります。入居時に敷金(Bond)を支払うケースが大半で、退去時には部屋が著しくダメージを受けている場合の修繕費などを差し引いて返金されます。家賃には光熱・水道・通信費が含まれることも含まれないこともあります。
宿泊先を探す時には、下記ウェブサイトが便利です。
交通の選択肢(Transportation options (including driving and driver licence information, and public transportation options)
日本の運転免許証保持者は、日本で国外(国際)運転免許証(International driving permit)を発行してもらうか、ニュージーランドでニュージーランドの運転免許証に書き換えることで、ニュージーランド国内で運転できます。
日本で国外(国際)運転免許証を発行してもらうためには、下記書類を都道府県警察本部の受付窓口に提出します。有効期間は1年間です。
- 日本の運転免許証
- (お持ちであれば)古い国外運転免許証
- 写真(縦4.5cm x 横3.5cm・撮影後6か月以内)1枚
- パスポート
- 申請料(2,350円)
日本の運転免許証をニュージーランドの運転免許証に書き換えるには、下記書類を持ってニュージーランド運輸局(Waka Kotahi New Zealand Transport Agency, NZTA)またはニュージーランド自動車協会(Automotive Association, AA)の窓口で手続きします。有効期間は10年間です。
- 申請書(Application for conversion of an overseas driver licence, DL5)
- 本人証明書類(evidence of your identity)
- (必要があれば)医師の診断書(a medical certificate (if required))
- 日本の運転免許証(とその英訳)(overseas driver licence (and a translation if it is not in English))
- 上記書類のカラーコピー(provide high-quality, colour photocopies of all the original documents you’ve provided, as listed above (including any translations))
- 申請料(application fee)
そのうえで、
- 視力検査(your eyesight meets the required standard)
- 証明写真撮影と署名採取(let the agent take your photo and signature)
が求められます。
また、公共交通機関やUber等のシェアリングサービスもあります。Google Maps等の地図アプリをつかうと、スマートフォンで交通手段や所要時間、費用を比較できます。
Source: https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/kokugai/index.html
https://www.nzta.govt.nz/driver-licences/new-residents-and-visitors/converting-to-nz-driver-licence
生活費(The cost of living)
生活費は、家賃、食費等にどの程度お金をかけるかによって変わってきます。下記はある方(一人暮らし)の1か月の生活費の例です。
- 家賃 1,000ドル
- 交通費 ガソリン代200ドル
- 保険 63.80ドル
- 遊興費 400-1,000ドル
- 食費 1人あたり450-500ドル
- 電話 17ドル(Skinny mobile)
また、都市別の物価を調べられるウェブサイトもあります。
ニュージーランド移民局ウェブサイトでも職種ごとの収入や支出に関する情報を提供しています。
Source: https://www.petrinadarrah.com/posts/cost-of-living-in-new-zealand
https://www.numbeo.com/cost-of-living/country_result.jsp?country=New+Zealand
医療サービスの利用方法(How to access healthcare services)
ニュージーランドに下記の条件で滞在している方は、ニュージーランド永住権・市民権保持者と同様の医療費の公的補助(publicly funded health and disability services)を受けられます。
- オーストラリア永住権・市民権保持者で、ニュージーランドに2年以上居住している方および、今後2年ニュージーランドに居住することを証明できる方;
- 有効期間2年以上のワークビザでニュージーランドに居住している方・すでにニュージーランドに滞在した期間と現在有効なワークビザの合計が2年以上になる方;
- 公的補助の対象となる親を持つ17歳以下の方;
- 直近で公的補助の対象となるワークビザを持ち、現在は暫定ビザ(Interim visa)をお持ちの方;
- Manaaki New Zealand Aid Programmeの学生で、Official Development Assistance fundingを受けている方とそのパートナーおよびお子様;
- Commonwealth Scholarship and Fellowship Planでサポートされている学生;
- 教育省のForeign Language Teaching Assistantship Schemeで滞在している外国語教育アシスタント;
- 難民または被保護者
また、事故に伴う負傷の医療費は、お持ちのビザにかかわらず事故保証法人(Accidental Compensation Corporation, ACC)の医療費補助対象になります。
市民相談窓口(Citizens Advice Bureau services)
ニュージーランドにはCitizens Advice Bureau (CAB)という全国規模のボランティア組織があり、日常生活に関する情報提供やアドバイスを原則無料で提供しています。
例えば、
- 地区のコニュニティグループや活動の情報提供。
- 中古品売買などの際の消費者の権利に関する情報提供
- 雇用関係の問題に関するアドバイス
- 地区の学校や幼児教育機関の情報提供
- 医師や歯科医の情報は補助制度の情報提供
- 家族やパートナー関係の問題やカウンセリング
- 法的手続きに関するアドバイス
- ビザやパスポートに関する情報
- 経済的援助に関する情報
- 納税制度の情報提供
- その他
といった相談を受け付けています。
また、
- 公証人(Justice of the Peace, JP)
- 法律相談(予約制)(Legal Clinic)
- カウンセリング(予約制)(Counselling Clinic)
- 金銭面の相談(予約制)(Financial Clinic)
といったサービスを提供しているCABもあります。
CABはオフィスによって営業時間、提供しているサービスなどが異なりますので、CABウェブサイトでご確認ください。
Source: https://www.cab.org.nz
コミュニティグループ(relevant community groups)
ニュージーランドの情報を提供しているコミュニティウェブサイトには下記があります。
また、FacebookやInstagram上でも多くのコミュニティがあります。
Source: https://nzdaisuki.com
https://www.gekkannz.net/category/lifestyle
納税者番号の取得方法(How to obtain an IRD number from Inland Revenue)
ニュージーランドで継続的に収入がある個人・法人は納税者番号(IRD Number)を取る必要があります。ここでは初めてニュージーランドに入国された個人が納税者番号を取得する方法をご説明します。
ニュージーランドで働けるビザが承認された時点でニュージーランド国外にいた方の場合、ビザに最終入国可能日(the last date you may travel and re-enter New Zealand)が記載されています。納税者番号を申請される際には、下記のカテゴリーAから1点、カテゴリーBから1点の書類を国税庁(Inland Revenue Department, IRD)に提出する必要があります。
に提出します。
カテゴリーA(Category A)
- 有効なニュージーランドのパスポート(current New Zealand (NZ) passport)
- 有効な外国のパスポートと、ニュージーランドで働けるビザの証明(current overseas passport and a visa that shows the right to work in New Zealand)
- 1998年1月1日以降に発行されたニュージーランドの出生証明書(full NZ birth certificate issued after 1 January 1998)
- ニュージーランド市民権証書(NZ citizenship certificate)
- ニュージーランド火気保持者または取扱者免許(NZ firearm or dealer licence)
- ニュージーランド内務庁(Department of Internal Affairs, DIA)またはニュージーランドビジネス改革雇用省(the Ministry of Business, Innovation and Employment (MBIE))が発行する身分証明書(NZ certificate of identity from the Department of Internal Affairs (DIA) or the Ministry of Business, Innovation and Employment (MBIE))
- ニュージーランド難民に関する書類(NZ refugee travel document)
- ニュージーランド緊急渡航に関する書類(NZ emergency travel document)
カテゴリーB(Category B)
- 有効なニュージーランドの運転免許証(current New Zealand (NZ) driver licence)
- 有効な外国の運転免許証(current overseas driver licence)
- ニュージーランド18+カード(成人証明書)(NZ 18+ card)
- キーウィアクセスカード(HANZ 18+カードの後継)(Kiwi Access Card – replaces the HANZ 18+ card)
- HANZ 18+カード(発行済みで有効なもの)(HANZ 18+ card – existing cards are valid until their expiry dates)
- ニュージーランド学生カード(写真入り)(NZ student photo ID)
- 国際運転免許証(International Driving Permit)
納税者番号の取得申請は、原則的にIRDウェブサイトからオンラインで提出します。
Source: https://www.ird.govt.nz/managing-my-tax/ird-numbers/ird-numbers-for-individuals/living-and-new-zealand-and-not-a-new-arrival—ird-number-application
職業訓練および資格取得方法(Any industry training and qualification information and options)
ニュージーランドの高校以上の学歴は、ニュージーランド資格基準(New Zealand Qualification and Framework, NZQCF)で10段階にランク付けされています。(NZQF Level 1は高校1年生相当、NZQF Level 10は大学院博士課程相当となります)。この基準が国内で統一されていることで、すでに履修した内容をもとに単位互換(Cross Credit)で一部の科目を免除してもらったり、進路を決めやすくなったりしています。
学校に通学する以外にも、産業別訓練機関(Industrial Training Organisation)がさまざまな職業訓練コースや、働きながら資格を取得できる実習プログラム(Apprenticeship)を提供しています。
ニュージーランドの主なITOは下記の通りです。
- Ignite (Business, Cookery, English & Computer, Government, Healthcare, Hospitality, Pre-police & Defense Force Training, Real Estate)
- Te Mahi Ako (Aquatic, Exercise, Matauranga Maori, Entertainment and Event, Sport and Community Recreation, Outdoor Recreation, Snow Sport)
- Service IQ (Aviation, Hospitality, Museum, retail, Tourism, Travel)
- Primary ITO (Meat Processing, Wood Harvesting, Viticulture, Outdoor Vegetation, Sports Turf, Sheep, Beef, and deer, Seafood, Poultry, Post Harvest, Pork, Rural Pest Operations, Nurseries, Amenity Horticulture, Landscaping, Indoor crop production, Hydrology, Fruit Production, Equine (horses), Energy and Petrochemical Operations, Dairy Processing, Dairy Farming, Dairy Goats, Arboriculture, Apiculture)
- NZMAC ITO (Marine Industry, Composites Industry, Marine Facilities)
- HITO (Beauty Therapy, Barbering, Hairdressing)
- MITO (Automotive, Transport & Logistics, Drilling, Mining & Quarrying, Gas, Resource Operations, Business Skills)
- Connexis (Civil, Energy, Telecommuniation, Water)
- Competenz (Laundry, Engineering, Food and Beverage, Forestry)
- BCITO (Building, Construction)
- Careerforce (Aged Care, Cleaning, Disability Support, Healthcare Services, Home & Community Support, Mental Health & Addition Support, Social Services, Urban Pest Management, Youth Work)
職種別のリスク要因(Specific job or industry hazards)
仕事をする際には、仕事中にどのようなリスクが発生する可能性があるかを知っておく必要があります。リスクは職種によって異なりますので雇用主に確認しましょう。
最終更新日:2024年6月12日